柴田礼子のカオハガン日記


3日目 4月19日(水) 「はるちゃんと出会った日」
今日は午後から小学校のレスディ先生との打ち合わせがあった。 あまり島で素材を探したり、試したりする時間も持てないままの打ち合わせだったので、何だか緊張してしまった。 

だが、レスディ先生は、太っちょのきさくな先生で、何でも試していいと快く引き受けて下さったので、一安心。 問題は、やっぱり言葉だ・・・。 

崎山さんもいなくなってしまうし、坂田さん(マネージャーをやっていらしゃる私と同い年の方)は、もちろん忙しくて通訳をしていただく訳にはいかないし、とにかく、急いで少しでも多くのビサヤ語を覚えなければ・・・。

前から、崎山さんの本を読んでいて思った事だが、ビサヤ語は、かわいい語感の反復語が多い。 それは、私にとってえらく魅力的に映るもので、今回は、そういう言葉の収集もしたいと思っている。 

打ち合わせの結果、先生が島にいる木曜日、金曜日、日曜日に私の授業?を行う事になった。 ちなみに、ここフィリピンは4月、5月が乾季で、夏休みである。 その夏休み中の子供と新しい視点で遊ぶというのが、今回の企画なのである。 

今回は、ここに長期滞在をする予定のはるちゃんが、いろいろ手伝ってくれる事になった。 彼女は、1年位ここにいて島の人達と関わる予定なので、彼女にいろいろ託して、今回に事が単発に終わるのではなく、少しずつでも継続していかれるようにしたいと思っている。 

はるちゃんは、エキセントリックなすてきな人で、何をやり出すか分からない分、秘めたエネルギーを持っていて、とっても仲良くなれそうな予感・・・。 はるちゃんと、その辺に居た島の子供達と一緒にサンプル作りもやった。

シンプルな事に喜んでくれる彼らのお陰で、言葉に関係なく、明日から楽しくいろいろな事ができそうな気持ちにやっとなれた。 実は、みんなが思っているより、はるかに私は緊張していたのだ・・・。

上の写真の場所は、島のライブラリー。 日本から送っていただいたという絵本やら、写真集、英語の本、遊びの本などが置いてある。 ここで島民が、キルトをやったりもしている。 上のおばあちゃんはライブラリーに遊びに来た所、はるちゃんに口紅を塗ってもらって、髪を梳かしてもらって、とても嬉しそうだった。
隣の写真は、12人のお父さんのこの島の村長さん、ヘリー。 この日はいっぱい椰子の実を落として食べたのだ!

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